ビノ・ヘネロソ
オロロソはパロミノ種のブドウから造られます。最初のテイスティングで示される特別な要素から、酸化熟成に適しているものであることが分かります。このためアルコール度数17%に酒精強化され、フロールの膜の形成を阻止するとともに、ワインは空気に触れさせながら熟成させます。こうしてこのワインは骨格と複雑性を併せ持つのです。
外観は豊かな琥珀色から濃いマホガニー色で、熟成が進むほど色が濃くなるワインです。温かく、複雑さと力強さを兼ね備えた丸みのある香りがあります。クルミのような香りが支配的で、トースト香、植物やバルサミコ、ノーブルウッド、ゴールデンタバコや枯れ葉を連想させる香りもあります。顕著なスパイシーな香り、トリュフや動物の皮を連想させる動物的な香りもします。
味わいはフルフレーバーで、非情に骨格がしっかりしています。パワフルで、より丸みがあり、そしてフルボディーです。グリセリンの含有により滑らかな口当たりです。余韻が長く、鼻後方でノーブルウッドのアロマがエレガントかつ、ドライなフィニッシュへと導きます。
オロロソは時には20%を超える比較的高いアルコール度数に達することがありますが、それは長い熟成の過程による結果です。シェリーの熟成用の樽はワインに含まれる相当量の水分を蒸発させてしまいます。それにより、アルコールだけでなく、ワインの複雑性とフレーバーやアロマの一因となる残りの成分も凝縮するのです。
パロミノ種のブドウのモストを完全に発酵させて生産されるオロロソは「専門職」のワインで、その特別な骨格は初期段階から現れ、テイスターにこのワインの運命は酸化熟成であると示唆します。最初にアルコール度数17%まで酒精強化され、フロールの形成を抑制し、それによりワインは絶え間なく空気と接触し、伝統的なクリアデラとそれらのシステムでゆっくりと熟成します。
樽の木の壁を通して段階的に水分が蒸発することにより、ワインは絶えず凝縮され、骨格と滑らかさ、複雑さを増していきます。
オロロソの理想的な提供温度は12ºから14º Cです。
オロロソはその名の通り、非常に香りの複雑なワインです。その強い特徴は個性的な料理のレベルに位置し、そのポテンシャルを最大限に発揮することができます。赤身の肉やジビエに最も適したワインです。
肉のシチューや煮込み料理、特にオックステールやほほ肉のようなゼラチン質の肉との相性は非常に良いです。キノコや熟成したチーズとの相性も抜群です。
12° から 14° C の間で、白ワイングラスでお楽しみ下さい。
濃厚な味に寄り添い、感動を継続させるのに最適です。
その性質上、抜栓後数か月楽しむことができます。